KSW2-5029B+DCU-F121W+D2905/9300 TLS

UsherAudioのKSW2-5029B、Parc AudioのDCU-F121W、ScanSpeakのD2905/9300の3Way、トランスミッション・ライン・システム(TLS)のスピーカーです。





ミッドレンジは本来フルレンジユニットのParc AudioのDCU-F121Wですが、フルレンジユニットのエッジを交換してミッドレンジとして使う、というのが今回のテーマの一つ(もう一つはTLS)。
エッジ交換の様子はこちら





中の構造はこう。15mmシナ合板で作成。3回折り返した逆テーパー型のエンクロージャーで、背面に小さなスリット状の開口部があります。





底板はねじ止めで、外して吸音材の調整が出来るようになっています。セオリー通り、管の2/3のところにたっぷりと吸音材を詰めます。





ネットワークは天板を外してアクセスできます。クロスオーバー周波数は550Hz/5500Hzと真ん中を広く取り、周波数に余裕あるので-6db/octで組みます。コンデンサは旧ソ連製のオイルコンデンサー。





TLSにしてはエンクロージャーの容量が少ないですが、セオリー通りに調整して聴いてみます。
ほう・・・!これがTLSの音か!最初は低音出てない??だけどやっぱり出ている。バスレフのような増強作用が無い感じで、もりもりと音圧を感じる低音ではありません。
でも、パイプオルガンの超低域まで、出ていることは出てる。聴こうと思えば聴こえてくる。密閉のだら下がりとも違い、だら下がってない。けど静かな低音(変な表現だけど)で、ずっと下まで出てる。なんだか不思議な感じだけど、この低音は割と好み。
思ったんだけど、TLSで容量が足りず低音が出てないというケースでは、アンプ側でバスブーストをかけてやれば、見違えるようになるんじゃないだろうか。
3Wayの音はミッドレンジの質で決まると言いますが、その中音域に関しては、まぁフルレンジの音かというところ。フルレンジ+サブウーハー+スーパーツィーターの構成と言えなくも無いんで、当然の結果です。


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